毎月のお給料を銀行口座に預金していたとしても、預金に付く金利は定期預金で0.01%。
他にお金を増やす方法はないのかと思ったときに「投資」を始める方が多いです。
最近では投資に興味がある女性が増えています。
そこで今回は、投資をしている女性500人に聞いた投資方法をご紹介しながら、投資についてみていきます。
働いている女性は「投資」しているのか
「投資」は男性がやっている印象を受けがちですが、以下のように働いている女性の多くの約半数が投資をしています。
投資したことがある・している | 投資したことがない | |
働く女性のうち | 48.6% | 51.4% |
働く女性20代のうち | 44.2% | 55.8% |
働く女性30代のうち | 56.0% | 44.0% |
※三井住友カード株式会社「20〜30代働く女性」調べ
査結果をみると働いている女性の48.6%が現在進行形で投資をしていると回答しているのです。
また年代別にみると、20代女性より30代女性では投資をしている方の割合が大きく増えています。
年齢が高くなるにつれ投資を始める女性が多くなっていることが統計からお分かりいただけることでしょう。
では具体的にどのような投資を行なっているのかを調査すると、以下のような結果が出されています。
株式投資 | 50.8% |
投資信託 | 43.8% |
仮想通貨 | 15.4% |
FX | 13.8% |
個人向け国債 | 12.6% |
不動産投資 | 9.2% |
ETF | 8.8% |
個人向け社債 | 8.4% |
REIT | 6.4% |
コモディティ | 4.4% |
その他 | 1.8% |
投資をしている女性500人のうち、株式投資で投資を行なっている方が50.8%と最も多く、次いで多いのは投資信託で43.8%でした。
90%以上が株式投資や投資信託を行なっていますが、具体的にどのようなサービスを利用しているかをみていきましょう。
投資している女性が利用している株式投資・投資信託のサービスとは
株式投資・投資信託サービスは複数ありますが、投資している女性が利用しているサービスの統計は以下のようになります。
株式投資 | 投資信託 | ||
証券会社専用口座 | 54.7% | 積み立てNISA口座 | 47.5% |
銀行専用口座 | 33.5% | 証券会社専用口座 | 35.2% |
一般NISA口座 | 20.5% | 銀行専用口座 | 22.8% |
iDeCo口座 | 11.4% | iDeCo口座 | 20.5% |
株アプリ | 9.1% | 一般NISA口座 | 17.4% |
ロボアドバイザーサービス | 6.3% | ロボアドバイザーサービス | 8.2% |
おつり投資アプリ | 4.3% | 株アプリ | 7.3% |
その他 | 1.2% | おつり投資アプリ | 6.4% |
その他 | 0.9% |
株式投資では「証券会社専用口座」を利用している方が最も多いことから、最初は手数料の安い証券会社の専用口座を利用しながら株式の扱いに慣れるといった方が多いです。
投資信託では「積み立てNISA」の利用者が多いという結果が出ました。
積み立てNISAは少額で利用できることから、投資初心者でも簡単に利用することができます。
さまざまな投資サービスがありますが、実際に投資している女性はどのように投資の情報を手にしているのかみていきましょう。
20代 | 30代 | |
SNS | 45.2%【1位】 | 34.4%【1位】 |
検索エンジンで検索 | 32.8%【2位】 | 30.8%【3位】 |
ニュースサイト | 25.6%【3位】 | 29.2%【4位】 |
家族・友人から | 25.6%【3位】 | 27.6%【5位】 |
雑誌・書籍 | 24.0%【5位】 | 33.2%【2位】 |
金融機関のWebサイト | 23.6%【6位】 | 25.2%【6位】 |
個人のブログ | 20.4%【7位】 | 25.2%【6位】 |
これから投資を始めようと思ったときに、どこにどれくらい投資をするのかを考えなければなりません。
投資にはリスクがあることを理解しながらも、できる限り損失を出さないために投資の情報を手にするのは必須です。
20代・30代女性は、投資の情報をSNSから得ていることが分かります。
とくに20代は断トツ1位でSNSから投資の情報を得ている方が多いのです。
次いで20代の2位は「検索エンジンで検索」となっているように、やはりネットを使って投資の情報を収集していることが分かります。
それに対して30代の2位は「雑誌・書籍」となっており、20代との情報収集の仕方が異なることがお分かりいただけるでしょう。
ネットが普及している今、投資の情報をネットで収集するのが一般的ですが、ネットではさまざまな情報が錯そうしていますので、信憑性の高い情報を集めるようにしてください。
投資に使う資金はどれくらいなのか
20代・30代女性は、投資にどれくらいの資金を使っているのか、以下のデータを見てみましょう。
手取り収入の5%未満 | 52.2% |
手取り収入の5〜10%未満 | 22.8% |
手取り収入の10〜15%未満 | 13.0% |
手取り収入の15〜20%未満 | 4.6% |
手取り収入の20%以上 | 7.4% |
20代・30代女性の半数以上が、手取り収入の5%未満を投資に充てているということですので、日常生活に影響が出ない範囲で投資を行なっていることが分かります。
日常生活を守りつつ投資をしている女性が多い中、これから投資を始める女性がやってみたい投資にはどのような種類があるのかをまとめました。
株式投資 | 70% |
投資信託 | 37% |
FX | 34% |
個人向け国債 | 28% |
仮想通貨 | 27% |
これから投資を始める女性は、株式投資をやってみたいという方が多いです。
最近では、最低投資金額が低くなっていること、投資アプリが普及しており株式投資が行ないやすいことから、株式投資が行ないやすくなっています。
またNISAやiDeCoのように節税効果で投資効率がアップする制度が増えていることから、株式投資に参加する女性が多いといえるのです。
ちなみに20代・30代女性の投資経験者は、どのような投資を始めたのかをみていきましょう。
株式投資 | 38.0% |
投資信託 | 33.0% |
FX | 7.4% |
仮想通貨 | 7.4% |
個人向け国債 | 5.8% |
個人向け社債 | 2.6% |
ETF | 1.6% |
不動産投資 | 1.2% |
コモディティ | 0.6% |
REIT | 0.6% |
その他 | 1.8% |
投資経験者も、前述のこれから投資を始める女性と同じく、株式投資をやっていることが分かります。
総合的に、投資を始めるのであれば株式投資や投資信託がおすすめであるといえるでしょう。
投資経験者に聞く!投資の悩みを解決する方法
これから投資を始めたいという方の中には「知識がなくて始められない」という方がいらっしゃいます。
また「投資の始め方が分からない」という方もいらっしゃることをみると、投資は始めたいけれど不安があって始められないと思っておられるのです。
投資を始めようとお考えの方は、さまざまな不安をもっています。
では投資経験者はどのように投資の悩みを解決していったのかをみていきましょう。
投資の知識がなかった投資経験者
投資経験者の女性の中で、投資当初は知識がなかったという方は、以下のような形で解決を図っています。
・家族に教えてもらった | ・勇気を出した |
・YouTubeで投資初心者の動画を見た | ・やってみないと分からないため挑戦した |
・ファイナンシャルプランナーに相談した | ・現在のところ問題解決していない |
投資経験のある女性が、投資をしていく中で悩みが出た場合は、投資経験のある家族に相談したり、投資経験のある方が配信しているYou Tuberの動画を見る、専門知識を有しているファイナンシャルプランナーのアドバイスを受けています。
一方で、悩んでいても前へ進まないため勇気を出してとりあえず挑戦してみるという方も多くいらっしゃいます。
資金がなかった投資経験者
投資する際には資金が必要ですが、投資する資金がなかった投資経験者は以下の形で解決をしていきました。
・少ない金額で投資できるものを探す | ・ポイントで投資できるものを選ぶ |
投資金額は金融商品によって大きく異なりますので、資金がない場合は少額で投資できる金融商品を選ぶといいです。
また金融商品によってはポイントで投資できるものもありますので、資金がない場合に利用するといいでしょう。
始め方が分からなかった投資経験者
誰でも初めは投資の仕方が分からないものですが、投資経験者は以下の形で投資を始めていきました。
・投資をやっている身内に相談した | ・アプリで簡単に始められるものから始めた |
初めて投資をする場合は不安がつきものですので、実際に投資を行なっている身内や知人に投資のやり方を聞くことはおすすめできます。
また最近ではアプリで簡単に投資を始めることができるため、まずは少額から投資を始めるのもいいでしょう。
投資のメリットとは?投資の誤解を取り払おう!
投資をすると「お金が増える」というメリットがあります。
ただ「大きな損失を抱えてしまったらどうしよう」など、デメリットを考えたり、不安が募る方がいらっしゃるでしょう。
投資のメリットとしては、前述にもあったように投資を始めるにあたって大きな資金を準備する必要はありません。
また投資に対しての誤解として見受けられるのが、ギャンブルと混同される方が多いことです。
確かに投資は、場合によって資金が減るとリスクはありますが、投資を受けた会社企業が成長する可能性があるなど、経済活動と連動しています。
それに対してギャンブルは娯楽であり、経済活動とは連動しません。
またギャンブルは負けることで資金がゼロになる可能性が高いですが、投資はリスクヘッジをきちんと行なっておくことで資金が一気にゼロになることはないのです。
ギャンブルのリターン率は、競馬が約75%、パチスロが約80%、宝くじが約40%と算出されているののに対して、投資のリターン率は金融商品により異なりますが、やり方でコントロールできるのもメリットといえるでしょう。
このように投資は娯楽ではなく経済活動の一種であること、ファイナンシャルプランナーや投資経験者など、投資の知識・教養のある方にアドバイスをもらいながら運用していくことでプラスに転じさせることができます。
まとめ
今回は投資をしている女性500人に聞いた投資方法をご紹介しながら、投資についてみていきました。
最近投資に挑戦する女性の割合が高くなっており、その理由は「家族・子どもの将来のため」「自分で使うお金を増やしたいため」とさまざまです。
働いていて収入があったとしても、それを資金として投資を行なうことでお金を増やすことができるのは魅力的でしょう。
投資にはさまざまな種類がありましたので、自分にとってどの金融商品が合っているかを探してみてください。
投資はギャンブルのように娯楽ではなく経済活動の一種であり、ファイナンシャルプランナーや投資経験者などにアドバイスをもらいながら運用することで、資金が一気にゼロになるリスクを抑えることができます。
今回の記事を参考に、投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。